放線菌や糸状菌は、抗生物質や生理活性物質など様々な二次代謝産物を生産する。本研究では、微生物が生産する有用な二次代謝産物について、その生合成に関与する遺伝子のクローニング、酵素の詳細な機能解析を行うことを目的とする。
これまでに著者らは、放線菌Streptomyces cirratusが生産するペプチド系抗生物質、フェガノマイシンの生合成機構の解明を行い、ペプチドを求核剤として用いる新奇ペプチドリガーゼを見い出した(図)。1)
また、抗がん剤のリード化合物として期待される糸状菌Phomopsis amygdaliが生産するジテルペン配糖体であるフシコクシンの生合成の生合成機構を明らかにした。2)
【参考文献】
1)Noike, M et al. Nature Chemical Biology, 11, 71-76(2015)
2)Noike, M et al. PLoS ONE, 7, e42090(2012)
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