機能性酸化物セラミックスの液相合成に関する研究
機能性酸化物セラミックスの材料設計を目的として、液相合成法を用いた合成プロセスの確立と、そのプロセス解析に関する研究を行っている。とくに、熱処理過程における材料の化学的ならびに物理的構造変化を速度論的に解析した反応機構の解明、微量添加物が微細構造や電気特性におよぼす影響を明らかにすることを行っている。これらの要素技術をもとに、セラミックス薄膜、多孔質セラミックス、光触媒材料などの材料開発を試みている。
酸化物セラミックスとしては、多様な光・電子機能を有することから、蛍光体、バリスタ、センサー、透明電極など幅広い応用が期待されている酸化亜鉛と、化学的に極めて安定な材料である酸化チタンに着目している。酸化亜鉛や酸化チタンの液相合成法を用いた調製と特性評価および光電極材料や環境浄化材料への応用に関する研究を行っている。とくに、微粒子の複合化や薄膜の多孔質化などにより、機能付与ならびに機能向上に向けて取り組んでいる。
名称・型番(メーカー) | |
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紫外・可視分光光度計 V-515 (日本分光) |