イベント
2022年9月29日
福岡大学 堀史郎 教授 を代表とする,エネルギー関連の研究者らによる 洋上風力発電の地域における社会的合意形成研究フォーラムが主催, 秋田大学,秋田県立大学,秋田工業高等専門学校が共催の学生ワークショップ (2022.9.5㈪~9.9㈮)に本校学生7名が参加しました。 本ワークショップは, 秋田県には大規模な洋上風力発電所の建設が予定されていますが, 洋上風力発電を活用した地域の姿はまだ明確になっているとはいえず, そこで、洋上風力の立地に伴った地域との共生や地域活性化の方向性について、 学生が中心になり、議論・提案を行い, ①エネルギーの地産地消、②観光、③産業振興、④漁業協調、⑤街づくりの5つのテーマを取り上げ、 秋田の将来の姿を展望して、関係者に対して提案を行うことを目的としました。 産官からの講話,現地調査,工場見学,交流会等から得た情報をもとに, 学生らのグループワークにより,発表資料を作成し,地域の産学官金関係者に報告をしました。 報告会の様子(地域活性化策の発表が行われた) 「関係者が長年議論してきた内容を,高々1週間で同等レベルのアイデアを見出す若者の力」 「年配者には到底思いつかない斬新なアイデア」等の講評がありました。 また,参加した本校学生から, ・私は本科5年生ですが,ワークショップへの参加によって,秋田の魅力を再発見しました。 また,人口減少が秋田にとって切実な課題であることを知り,どうにかしなくては、と考えました。 ( R. S.) ・私は今回のワークショップに参加して,これまで新しくたつ洋上風力に反対だったのですが, 賛成派に変わりました。今の日本や世界に貢献するために必要な事だと思いました。 今後は,この経験を活かしてSDGsにもっと敏感に反応し,自らの行動に移していきたいです。 ( Y. N.) ・私はワークショップに参加して,秋田県の現状を知り, 秋田県には洋上風力発電が必要だという結論に至りました。 人材育成プロジェクトの試案を作成していく中で, 秋田の現状を打破するために新しいものを取り入れることはある程度必要だと考えたためです。 しかし,実際に見た海の中に立つ風力発電は私の中で違和感しかなく, 自分の見慣れた海じゃなくなることが嫌だというのが本音です。 (Y.I.) ・私は今回のワークショップで,広い視野を持つことの重要性を体感しました。 地元秋田の課題に対して今までの自分では考えなかったような県外の方ならではの視点や意見が沢山 ありました。 今後は固定観念に囚われず,自分の研究や洋上風力についてこの経験を活かしていきたいです。 (R.H.) ・今回のワークショップにおいて県外の方々にずっと秋田に居ては気付けなかった秋田の魅力を沢山教 えていただきました。 その秋田の魅力を更にブランディングすれば秋田の展望が開けると思いました。 また、秋田の将来の為には洋上風力発電及び洋上風力発電との共生は不可欠だと思いました。 (I.N.) という感想が述べられました。 今後,これらの学生らは,東京大学,大阪大学,東北大学,名古屋大学,上智大学,東邦大学,秋田大学, 秋田県立大学,福岡大学等の学生らとのグループディスカッションを重ね, 11月9-10日(秋田,ミルハス)開催の,Global Offshore Wind Summit-Japan2022に,その成果を報 告する予定です。