見学先:日本ゼオン株式会社
創造システム工学科 土木・建築系 4年 米谷 尚真
先日、化学メーカーである日本ゼオン株式会社様の工場を見学する機会をいただきました。日本ゼオン株式会社様は、合成ゴムや特殊化学品の製造で国内外において高い技術力を持つ企業です。工場ではその規模や最先端の技術に触れられる貴重な体験となりました。見学の中で最も印象に残ったのは、日本ゼオン株式会社様の徹底した品質管理と環境保護への取り組みです。合成ゴムの製造工程の見学では、各工程を丁寧に説明していただき、どのようにして高品質な製品が生み出されるのかを学ぶことができました。特に、製造過程での資源やエネルギーの削減、廃棄物のリサイクルなど、環境保護への細やかな配慮が行われている点が非常に印象的でした。例えば、工場で排出される工業用水は三次処理を経てきれいに浄化された後、海に放流されていました。これらの取り組みを目の当たりにし、私も環境問題について改めて考えるきっかけになりました。
また、日本ゼオン株式会社様では安全管理にも非常に力を入れていることがわかりました。工場内には多くの注意喚起の掲示や安全設備が整備され、従業員一人ひとりが高い安全意識を持って働いている姿が印象的でした。見学の際は私も作業着に着替え、保護メガネを着用して工場内を回り、横断歩道を渡るときは「右よし!左よし!右よし!」と声をかけて安全確認を徹底しました。また、秋田高専の体育館2つ分ほどの広さがある巨大な装置をわずか2人で管理しているというお話を聞き、大変驚きました。
今回の工場見学を通じて、普段見ることのない製造の裏側や環境保護への取り組みについて深く知ることができ、日本ゼオン株式会社様という企業の技術力の高さを実感しました。今回の経験を将来に活かしていきたいと思います。