国際的な情報発信のための e-learningによる人材養成プログラム

顔写真

氏名
小林 貢/ KOBAYASHI Mitsugu
E-mail
mitsugu@akita-nct.ac.jp
職名
教授
学位
修士(文学)
所属学会・協会
日本英文学会, 日本工学教育協会, 東北工学教育協会
キーワード
英語教育, 連携授業, e-learning
技術相談
提供可能技術
・TOEIC, 国連英検を含めた実践的英語コミュニケーション能力の育成
・CompTIA CTT+ を含めたインストラクターに必要なコンピテンス
・Shakespeare 作品を含めたイギリス事情

研究内容

国際的な情報発信のための e-learning 及び 国際教養大学との連携授業 実践

 平成21年度高専改革推進経費採択事業(「国際性の向上に関する改革推進事業」予算配分は2年間)として、筆者を中心とした本校の人文科学系(英語)の「国際的な情報発信のための e-learningによる人材養成プログラム」が、高専機構から選定された。上記プログラムの概要は、 「e-learningによる英語学習に加えて外国人による専門分野に関する講演会により、TOEICに十分対応できる国際的に活躍できる人材の養成を図る。そして、情報発信の推進のための外国人によるライティングのプログラム『情報発信のためのLesson』の演習を行うことで、学生が国際学会等で専門に関する発表をできるための英語力の素地を養成する。」であった。

 上記プログラムの平成22年度における実施については、専攻科1年前期の応用英語Ⅰ、専攻科1年後期の応用英語Ⅱ及び専攻科2年前期の応用英語Ⅲに全面的にALC NetAcademy2「スーパースタンダードコース」を導入した。そして、本科4年の電気情報工学科及び物質工学科の総合英語Ⅰ(通年)においてライティングを指導するために、ALC NetAcademy2「ライティング基礎コース」を導入した。それに加えて、本科5年の物質工学科の工業英語(後期)においてALC NetAcademy2「技術英語パワーアップコース」を導入し、シラバスに基づき演習を行った。本科4年、5年及び専攻科1年、2年の自主学習教材として、ALC NetAcademy2「TOEIC(R)テスト演習2000コース」を導入することにより、「スーパースタンダードコース」を完了した学生のTOEICテストに対するモチベーションを更に高めた。これらに加えて、ネイティブの大学教員である国際養大学 助教 Dr. Andrew Crofts 先生を講師に招聘した専門分野に関する講演会”Biotechnology: Solving the World’s Biggest Problems”(2011年1月20日)を実施することにより、学生が国際学会等で専門に関する発表をできるための英語力の素地を養成した。講演会については、秋田魁新報(2011年2月3日)に記事として取り上げられた。

 e-learningによる英語学習により、TOEICスコアが向上することで、英語を使用する事象に対して十分対応できるようになり、国際的に活躍しえる人材を養成できるようになるならば、また情報発信の推進のためにライティングのプログラムの演習を行うことで、学生が(短期留学を含む)留学する機会を得たり、国際学会等で専門に関する発表を出来るようになるならば、その過程自体がe-learningによる英語学習の有効性を証明すると考えられる。国際教養大学 教授 Dr. Kirby Record先生を講師に招聘して、平成22年3月に実施した『情報発信のためのLesson』に参加した学生1名は、リールA技術短期大学(フランス)に短期留学し、平成23年度には国際学会において発表を行った。『情報発信のためのLesson』については、秋田魁新報(2010年4月8日)に記事として取り上げられた。

 プロジェクトの成果については、平成23年度に高専改革推進経費事例発表会(於:鹿児島大学)において発表し、『文部科学時報3月号』に掲載された。平成24年度においては、5年物質工学科・生物コース通年授業「蛋白・遺伝子工学」において国際教養大学 Dr. Crofts 先生との「遺伝子操作」に関する連携授業を実施した。平成25年度においても5年物質工学科・生物コース後期授業「タンパク質工学」においてDNAの構造と機能についての連携授業を実施した。

提供可能な設備・機器

名称・型番(メーカー)
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