空気の流れに注目した工作機械加工空間形状設計に関する研究
工作機械加工空間で生ずる空気流と熱に関わる問題に着目し,空気流制御による加工空間形状設計法の確立に取り組んでいます.加工空間内空気流は加工工程毎に逐次変動し複雑な様相を呈していますが,様々な可視化法(例えば図1)による空気流観察と数値解析(図2)を用いることで,加工空間内で起きている現象を把握することが可能です.特徴的な流れ挙動を精査し,空気流問題と関連付けることで加工空間形状設計を行います。
応用事例
図3はCNC旋盤加工空間内の空気流挙動を示しています.一般的な空間(図3(1))では,チャックからの流速の大きい空気流(図3(1)中A)が広範囲に空間下方を流動し,テールストック付近を通って空間中央(図3(1)中B)まで到達します.一方,空気流制御を施した空間(図3(2))では,空間下部の空気流動が低減され,堆積切屑の巻き上がりを抑制します.
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