日本の高校生のクラスで使う英語に対する考え

顔写真

氏名
ングウイン ンゴック ターン トゥ
E-mail
tung@akita-nct.ac.jp
職名
助教
学位
修士(英語教育)
所属学会・協会
高専英語教育学会
キーワード
英語学習、教室での英語使用、外国語不安、不安レベルが低い学習環境、目標言語
技術相談
提供可能技術
・英会話
・海外留学相談

研究内容

日本語を母語としない私にとって、英語は生徒とコミュニケーションを図るための最も重要な手段です。外国人の教員とのコミュニケーションのメリットとして、生徒に英語を使う機会を与え、コミュニケーションのための英語に触れる場面を増やすことができる点が挙げられます。その一方で、英語で行われる授業に参加している時に生徒は不安や悩みなどを抱えている可能性があります。教師が生徒の不安と悩みに気づかなかったり、英語の授業内での不安を軽減できなければ、生徒をサポートできず、生徒・教師間の英語でのコミュニケーションが効果的に行われているとは言えないでしょう。日本の英語学習不安に関する研究は、日本人学生の不安が英語を介した授業に不慣れであることに起因していると示しています。Mitchell (2017) の研究によると、日本の高校ではほとんどの英語の授業が日本語を使って行われており、英語で教える授業はまだ一般的とは言えないようです。2014年に文部科学省は英語教育改革を打ち出し、コミュニケーションを中心とする英語指導法を推進することを決定しました。つまり、英語の授業は英語で行うということです。しかし、日本の高校生が日本語で英語を学ぶことに慣れてしまっていることを鑑みると、急な指導法の変化は彼らにさらなるプレッシャーを与えることになりかねません。コミュニケーションを中心にする授業では日本の高校生はCommunication Apprehension(コミュケーション不安)という不安を持つようになる可能性が高くなることが予想されます。Communication Apprehensionは不安の一種であり、口頭での意思伝達や、聞き取ったものを理解する際に困難を生じさせるという特徴があります(Horwitz et al., 1986)。そして、Brown (2004)によると、考えられる別の不安の原因は日本人の「self-effacing attributional style」(謙虚な姿勢)と日本人生徒の「blaming themselves for their failures」(自らの失敗を非難する)という傾向によるものです。そのような特徴はFear of Negative Evaluationと呼ばれる訂正されることに対する恐怖につながると考えられています (Horwitz et al., 1986) 。また、日本人生徒は同級生に自分のミスを嘲笑されるときに最も不安を感じると示唆されています (Brown, 2004)。そのような考え方はHorwitz et al. (1986) の外国語不安に関する研究によって報告されている日本人外国語学習者にも共通したものであり、「... nothing should be said in the foreign language until it can be said correctly and that it is not okay to guess an unknown foreign language word 」(p. 127)(外国語で話す時にミスするくらいなら何も言わない方がいいです。さらに、初めて聞いた単語の意味を予測することはよくないです。)と考える日本人学習者が多いようです。言語学習についてそのような考え方を持っている学習者は、自分の言葉で意見を伝えることや未習語の意味を予測することなど、自分の英語力を伸ばすために役立つ活動をやめる可能性が高いです。 「生徒は教室での先生と自分の英語使用に関してどう思いますか?」、「英語を聞いたり使ったりするときに生徒はどのような不安を抱きますか?」、「先生の英語について生徒の不安を引きおこすもの(スピードや単語の選択など)は何ですか?」ということを中心に調べることが、生徒の不安を軽減し、不安レベルが低い英語の学習環境を作るための方法を見つけることに必要だと感じています。以上のことから、日本人高校生教室での英語使用に対する考えに関する研究を意欲的に行いたいと考えています。外国語の不安に関する先行研究は、対象言語に対する学生の信念と態度に関する有用な洞察を示しています(Levine, 2003; Goshi, 2005; Williams&Andrade, 2008; MacWhinnie&Mitchell, 2017)。しかし、先行研究のほとんどは教師が目標言語を使うことに焦点を当てたものであり、高校で行った研究はほとんどありません。そのため、この研究では教師の言語使用だけではなく、高校生の言語使用にも着目しながら、生徒の言語不安を誘引する教員側の様々な要因を調査します。この研究の目的は生徒のクラスで英語を使うことに対する考えを調査するとともに、生徒の英語学習に影響を与えうる教室での英語使用に関連した不安などを見つけることも含んでいます。

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